プロジェクトのプロフィール:Harkin Institute
ユニバーサルデザインを超えた、真にインクルーシブなデザインへ
2024年2月9日
5 minutes
Tom Harkin上院議員とRuth Harkin夫人によって説立されたドレイク大学のHarkin Institute for Public Policy and Citizen Engagementは、2013年以来、社会正義と公平性を推進しています。同研究所が手狭になったとき、Harkin上院議員は設計チームに対し、親しみやすく、包括的な職場の定義を革新するような設計を求めました。
Tom Harkin氏は、上院での30年を含め、米国議会で40年間アイオワ州を代表しました。彼はキャリアを通じて、障害者の権利、労働と雇用、退職後の保障、健康と栄養の熱心な支持者として実績を築きました。
聴覚障害者の兄弟が経験した困難に触発され、彼は障害のある個人に対する差別を禁止する1990年の障害を持つアメリカ人法(ADA)という彼の代表的な法律の先駆者となりました。
現在、Harkin Institute for Public Policy and Citizen Engagementは彼の功績を支持しています。この研究所は、社会正義、公平性、機会の問題に関して市民に情報を提供し、創造的な協力を促し、変化を起こすことに重点を置いています。
次の章
Harkin Instituteの施設が手狭になったとき、Harkin上院議員は、ADAの主要な柱(機会の平等、完全参加、自立した生活、経済的な自立)に基づいて構築される新しいスペースを構想しました。
同研究所は、新しいTom and Ruth Harkin Center(現在はHarkin Institute内に所在)の設計に建築事務所のBNIMを選出しました。工事は2020年に完了し、家具手配のパートナーには、包括的な環境づくりの手腕を買われ、MillerKnollのHerman Millerブランドが選ばれました。
ユニバーサルデザインの象徴
「Nihil de nobis, sine nobis」、つまり「私たちのことを私たち抜きで決めないで」という言葉は、
包括的な民主主義の理念を伝えています。どのような政策も、直接影響を受ける人の意見や参加なしに制定されるべきではないということです。
「私たちのことを私たち抜きで決めないで」は、障害を持つ人の権利活動の代名詞であり、Harkin Instituteの設計基盤となる重要な原則です。この新しい施設には障害者コミュニティやコミュニティと連携する多様なグループの意見が取り入れられています。
「設計段階において、私は建築アドバイザリーチームに対し、単なる法令遵守に留まらず、親しみやすく、包括的な職場の定義を革新するような建物の設計を求めました」とHarkin上院議員は語りました。「Harkin Instituteの新しい建物のデザインは、ユニバーサルデザインがいかに職場の未来を導くことができるかを象徴しています」*
インクルーシブデザインの原則
BNIMが主導し、Harkin InstituteとHerman Millerが協力して、設計チームは、新しい建物と敷地設計のインクルーシブデザイン戦略を体系化するための4つの指針を策定しました。
ゆとりのあるスペース:特別な配慮を求める必要がないスペースを作ります。何が必要かを予測し、それを利用できるようにします。
平等な経験:可能な限り包括的な方法で、望ましい経験を実現します。能力やアイデンティティを理由に、対象外になる人を作りません。
明確な道筋:常勤、非常勤、訪問者など、誰にとっても直感的な環境を実現します。
個人への権限付与:一日中、スペースの使用に制限を設けません。
実践中の原則
Herman Millerはこれらの4つの指針を家具戦略に適用しており、これは人が環境と、そして互いに関わる方法を改善する上で重要な役割を果たしています。
帰属意識を高める職場を作ることで、「従業員」という組織の最も重要な投資の可能性を開花させることができます。**
Harkin Instituteの例をご覧ください。
チームセッティング
物理的に手が届く範囲には個人差があるため、Herman Millerは、電源、スイッチ、ワークツール、身の回り品にアクセスしやすい快適な家具を選んでいます。BNIMは、建物全体を一般的な車椅子が通れるように通路を広く設計し、座っていても立っていても見通しがきくようにしました。
ラウンジでのコラボレーション環境
このスペースは、視覚と触覚が異なる素材や仕上げを用いて視覚障害を持つ方や視覚の複雑さに気を取られやすい方の混乱解消をサポートします。サイドテーブルの電源とデータは手が届きやすく、直感的かつ一貫したアクセスが可能で、すべての人に公平性、操作性、テクノロジーへのアクセスを提供します。
プライベートな会話の場
認知プロセスをサポートするため、Herman Millerは、バランスや明確なラインで用途が効果的に伝わるよう製品を配置することで、視覚的なわかりやすさを実現しました。シンメトリーな配置は利き手を選ばず、それらがそこでどのように使用されるかを伝えます。このスペースと家具は、使い方や利き手、体型を問わず、すべての人が使用できます。
あらゆるニーズに対応
Harkin Centerのすべてのスペースは、障害のある人をサポートできるように作られています。この建物は、ドレーク大学のキャンパスで、学生や職員、一般の人の特別なニーズに対応し、設備を提供できる場所の一つです。
BNIMと協力し、Harkin Centerの家具を手配したMillerKnoll社のシニアワークプレイスリーダー、Jason Rosenblattは「このスペースは、特別な配慮がなされているようには見えない作りになっています」と語り、次のように述べています。「配慮したあらゆる状況において本質的に望ましいスペースを目指しています」
包括性を中心に据えたスペースづくりに関するサポートが必要な場合は、話し合いましょう.
3つのポイントのまとめ
2013年以来、ドレイク大学のHarkin Institute for Public Policy and Citizen Engagementは、社会正義と公平性を推進しています。
研究所がより大きな施設を必要としたとき、建築事務所のBNIMとHerman Millerに依頼し、インクルーシブデザイン戦略の指針となる4つの原則を策定しました。
Harkin Centerは、ユニバーサルデザインの先を見据え、障害を持つ人々をサポートし、人が環境や互いに関わる方法を改善します。
使用製品
Harkin Instituteの包括性促進に貢献したデザイン
Herman MillerのRenew Link
このスタンディングデスクシステムは、座り姿勢と立ち姿勢の両方に対応し、健康と集中力を向上させます。
Herman MillerのSetuチェア
Setuは、人の自然な動きに反応し、瞬時に快適な座り心地を提供します。
Herman MillerのUbi Work Tool
ウビは、効果的に整理、パーソナライズ、および作業できるようにするツールのコレクションです。
Herman MillerのOE1 Movable Screen
このアジャイルなパーティションは取り付け不要で自立します。両面がピン留め可能な素材で、仕事やプライベートのアイテムを留めておくことができます。
NaughtOneのAlways Loungeチェア
落ち着いたフォルムはどの角度から見ても美しく、豊富に揃った張地のオプションで自由にカスタマイズできます。
Herman MillerのEames Table
安定性に着目する建築家の視点と、フォルムに対するアーティストの美意識により生まれたEames Tableのデザインは、汎用性、強度、美しさが融合しています。
Herman MillerのEames Turned Stool
実用性に富んだこのスツールは、快適な座り心地を生み出しつつも、コーヒーカップを置くことができる深さになっています。
Herman MillerのNelson Bubbleランプ
インテリアにソフトな雰囲気と輝きを与えるこのエレガントな照明は、頑丈かつ軽量なスチールフレームを使用し、優雅な浮遊感をもたらします。
Herman MillerのLispenard Sofa Group
ふかふかしすぎず、カジュアルラウンジチェアに求められる贅沢な柔らかさを実現しています。