存在感を引き出す
従業員とビジネスに価値を提供できるワークプレイスの3つの主要要素
2023年10月3日
3 minutes
簡単な文脈
この数年間の混乱の中で、従業員は柔軟性を特典として見なくなりました。 それは期待されるものになったのです。
今日、人々は働く場所と時間の両方において柔軟性を求めています。 これらの期待に応えるのは複雑なことです。 調査対象となった従業員の85%が、依然として物理的なワークプレイスで時間を過ごしたいと考えていることを考慮すると、さらに複雑になります。*
一緒に過ごす時間が十分に取れないことが、組織に以下のような大きな損害を与えていることは誰もが認識しています。
同僚とのコラボレーションの制限
メンターシップとフィードバックの複雑化
文化の衰退
一緒に過ごす時間に対する新たな期待が高まるなか、ワークプレイスは、その時間を最大限に活用できるように従業員を支援するものでなければなりません。 その答えは、万能のソリューションではありません。 新しい道を進む時が来ているのです。
今後の新たな方法
今日の働き方に必要なものという観点から、ワークプレイスを見直したらどうなるでしょうか。
それが、従業員を結びつけるだけでなく、彼らが自分の存在価値を感じるのに役立つとしたらどうでしょう。
そのデザインが、ここ数年低下し続けている従業員の幸福度をもっとサポートするものだとしたらどうでしょう。
それによって、従業員が再びつながりを感じやすくなるとしたらどうでしょう。
そして、想定通りに変化するニーズに対して計画を立て、変化に適応できるとすればどうでしょう。
これらの問いかけは、私たちの研究調査とお客様との無数の会話から生まれました。
私たちは答えを求めながら、組織がワークプレイスの目的を明らかにする手助けとなるように、この考えを新しいフレームワークに落とし込みました。私たちはそれを、Design With Impact(影響をもたらすデザイン)と呼んでいます。
組織に影響を与えるための3つの具体的な方法である、「幸福」、「つながり」、「変化」に焦点を当てています。
幸福が重要な理由
近年、従業員の幸福度の低下は広く知られており、重要な議論が持ちあがっています。その結果、今日では従業員の身体的および精神的健康をサポートするという自身の役割を認識する雇用主が増えています。
それは良いことですが、行動の必要性を認識することは最初のステップにすぎません。
物理的なワークプレイスでは、幸福度を高めるために、あらゆる面で多くの対応が可能です。次のものを提供することから始めてはどうでしょうか。
身体的なサポートと快適さを提供する適切な人間工学に基づいた家具とツール
個人が、どこでどのように仕事をするかを選択できる多様な空間
活性化と休息のための空間
幸福をサポートすることは正しいことです。そしてそれは、ビジネスの成功とも関係しています。ビジネスは従業員の成長があってこそ成長するのです。
つながりが重要な理由
かつて組織は、ワークプレイスを生産の場とみなしていました。 そこは人々が仕事をするために行く場所でした。
しかし、従業員は在宅勤務でも生産性を維持できることがここ数年で証明され、 ワークプレイスはアイデンティティの危機に直面しました。
今、ワークプレイスには、明確な新しい役割が生まれつつあります。
オフィスに来る理由を尋ねる調査では、調査対象者の74%が、「仲間意識」、「コミュニティ」、「つながり」を最大の理由として挙げています。*
今日のワークプレイスは、オフィスワークかテレワークかにかかわらず、同僚間の豊かな対人関係を育める場所でなければなりません。
対人関係には、たとえば次のようなものが含まれます。
強い結びつき
よく知っており、頻繁にやり取りする同じグループの同僚とのつながりです。 強い結びつきは、ナレッジの共有と問題解決を促進します。
弱い結びつき
頻繁にやり取りすることのない、さまざまなチームや部署の人々とのより広い関係です。 弱い結びつきは新しいアイデアや機会への手がかりを提供し、多くの場合イノベーションを促進します。
現代では、どちらの結びつきも強化しなければなりません。
変化が重要な理由
変化は、生きる上で自然かつ人生に必要なことであるにもかかわらず、抵抗を感じてしまうことがあります。
変化に抵抗することはできませんが、変化を乗り切る方法を学ぶことはできます。 さらに、従業員にそれを受け入れるよう促すこともできます。
分単位、時間単位、または1日単位で、ニーズに合わせて環境を調整できるようにすることで、私たちは組織に環境を制御する力を与え、変化を受け入れるお手伝いをします。
分単位の変化
従業員やチームが、個人用ワークスペースまたはチームのスペースにすぐに順応できます。
時間単位の変化
特定のニーズに合わせて空間を数時間で再配置できます。
1日単位の変更
組織は、中断を最小限に抑えながら、大規模な再構成の計画と実行ができます。
つのレベルすべてで変化のプランニングを可能にすることで、レジリエンスを築き、ワークプレイスへの投資の最適化を助けます。 これにより懸念が払拭されるだけでなく、組織には絶えず変化する業務をサポートする準備があるという、さらに重要なメッセージが、従業員に伝わります。
出典:
*Future Forum Pulse(2023年2月)
3つのポイントのまとめ
柔軟性に対する従業員の期待に応えると、従業員同士や組織との結びつきを育む取り組みが複雑になる可能性があります。
ワークプレイスが今日の組織の最も差し迫ったニーズに対処する方法には、「幸福」、「つながり」、「変化」の3つがあります。
Design With Impact(影響をもたらすデザイン)は、ワークプレイスの目的を明らかにする戦略とツールを利用し、これらのニーズに取り組むためのフレームワークです。
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