プロジェクトプロファイル:

Morning Consult

急成長を遂げるデータインテリジェンス企業が、その成長に見合った新拠点をいかにして築いたのか

2024年10月8日

5 minutes

Herman MillerのEames Aluminum Groupチェアを備えた、大きな開放的な窓がある会議室を使っている3人の人物と、グレーのソファと白いサイドテーブルのそばを歩く人物

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Morning Consultの設立から7年、ワシントンを拠点とするこのポーリング、インテリジェンス、インサイトのスタートアップ企業にとって、設立当初のオフィススペースは手狭になっていました。そこで同社は、歴史的なPenn Quarter地区の中心部に50,000平方フィートの本社を構え、新たな拠点とすることにしました。ここはかつて「Woodies」の名で親しまれていた象徴的なデパート、Woodward and Lothropの跡地です。Morning Consultにとってこの移転は、新しい働き方をサポートすると同時に、会社のさらなる進化に適応できる空間を確保する機会となりました。

企業文化がデザインの柱に

パンデミックをきっかけに、Morning Consultはワシントンの本社がどのように機能すべきかを審議するようになりました。

「空間の真の目的に沿ったデザインにしなければ、すぐに失敗してしまいます。 Morning Consultは、洗練されたデザインや十分な設備に加えて、従業員を第一に考えたきめ細かい調整に注力していました」と、同プロジェクトの建築士を務めたGenslerのデザインディレクター、Jessica Maples氏は語ります。

同社の施設チームとリーダーシップチームは、企業文化の柱、従業員エクスペリエンスを向上させる方法、新社屋のフロアレイアウトを活用し多様なワークスタイルに対応する方法を検討しました。

プロジェクトの目標:

  • 温かみのある、魅力的で洗練されたデザイン

  • 時間の経過とともに柔軟に変化する多機能スペース

  • さまざまなワークスタイルに対応する多様な空間タイプ

  • どこからでも屋外の景色を望める設計

  • 簡単なメンテナンスで長持ちする時代を超越した高品質の家具

緑の植物、グレーと黒のキッチンハードウェア、GeigerのLeeway Stoolsを備えた明るい共用キッチンスペースを使用する4人の人物
撮影:Garrett Rowland

適切なバランス

Morning Consultは、 協働に適したクリエイティブな環境を育むと同時に、従業員のエクスペリエンスを向上させることを目指しました。

ウェルカムエリアはその代表的な例です。受付、ラウンジ、カフェを完備し、休憩やランチタイム、スタッフ向けイベント、勤務時間外のイベントなどに適した多目的スペースとして機能しています。

オフィス全体に設けられた多数の共有スペースは、従業員が一緒に仕事をしたり、交流したりする場となっています。.また、プライベートオフィスは小会議室としても機能し、プライバシーと集中力を必要とする共同作業に最適です。各自の席は決まっておらず柔軟性も高いため、 オフィス勤務が週2日や5日の場合でも、好きな場所で自由に働けるようになっています。

「従業員がオフィス内でどう動き、どう働くかを想像しました。多様なワークスタイルに適応するために、このオフィスは様々な働き方に対応しています。」と、Morning Consultの空間・施設責任者であるJeighdeane King氏は言います。

デザインチームは「人の役に立ち、人をデザインに取り入れる」という販売店のアプローチからもヒントを得ました。タイルや照明器具、色合い、復元したテラコッタのファサードなどはすべて、歴史的な建物に調和するものになっています。

大きなカンファレンス テーブル、壁掛けテレビ、Herman MillerのEames Aluminum Groupチェア(ブラウン)を備えた、グレーのカーペットと壁の大会議室

仕上げ段階や設計段階にかかわらず、打ち合わせでは可能性を即座に視覚化し、必要に応じて調整を行いました。

Tina Li、デザインマネージャー – Bialek

リアルタイムでのコラボレーティブなデザイン

MillerKnollが家具パートナーとして参加することになり、連携してデザインを進めました。「当初、任務をはっきりと把握していなかった者も含め、チームの全員が理解に至ったと確信しています。基本デザイン段階の最初の数週間を経て、デザインの開発へと発展しました」とKing氏は語ります。

MillerKnollのディーラーであるBialekのデザインマネージャーを務めるTina Liは、スペースプランニングツールで家具、マテリアル、色合い、仕上げのオプションを提示しながら、King氏とMaples氏とともにその場でデザインを決めていきました。

「仕上げ段階や設計段階にかかわらず、打ち合わせでは可能性を即座に視覚化し、必要に応じてレイアウトや調整を行いました」とLiは話します。

同チームが指定した製品は、Cosmチェア,、Eames Aluminum Groupチェア、Herman Millerの高さ調節可能なNevi LinkテーブルGeigerのLeeway Stools、 Knollの各種シーティング(Saarinen Conferenceチェアなど)でした。また、その他のMillerKnollブランド集団の製品もありました。

「ワークプレイスは、スタッフの期待を超えた、ハイブリッドな新しいワークプレイスの将来を見据えたものであるべきです」とMaples氏は言います。King氏が言うように、結果が成功を物語っています。「従業員からの評判を耳にすると、私たちの想像を期待どおりに実現できたことがわかり喜ばしいです」。

ワークステーションが並ぶオフィススペースとHerman MillerのCosmチェア、KnollのSaarinen Conferenceチェア、NaughtOneのPollyチェアを備えた会議室
撮影:Garrett Rowland

3つのまとめポイント

  • データインテリジェンス企業のMorning Consultは、本社ビルの新設に併せて会社の進化に適応する空間を作り出し、新しい働き方の採用に取りかかりました。

  • 同オフィスの特徴は、会社の飛躍的な成長をサポートするために設計された柔軟な共同スペースと高い従業員エクスペリエンスです。

  • GenslerとMillerKnollのパートナーシップにより、協働デザインプロセスが実現しました。当社ブランド集団の家具のみならず、色合い、マテリアル、仕上げが選び抜かれ、リアルタイムで視覚化されました。

GeigerのLeeway Stoolsを備えたMorning Consultの大きな共用キッチンバーで会話をする2人の人物

使用製品

Morning Consultで使用されている家具をご覧ください。

青緑と白のHerman Miller Nevi Linkテーブルを斜め45度から見た図

Herman MillerのNevi Linkテーブル

この上下昇降デスクシステムの無駄のないデザインは、習慣的な動作をスムーズなものにしつつ、デスクが占めるスペースを縮小します。 

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白い背景に正面を向いて置かれたHerman Millerの黒いCosmチェア

Herman MillerのCosmチェア

Cosmチェアは身体や動き、姿勢に瞬時に反応して自然にバランスを取り、座る人を完全にサポートします。座って、高さを調節するだけで仕事に取り掛かることができます。

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HAYの白黒のRevoltチェアを斜め45度から見た図

HAYのRevoltチェア

1950年代にAhrendのために作られたRevoltチェアは、Friso Kramerの最も有名なデザインのひとつです。従来のチューブフレームの代わりに曲げたシートスチールを使用し、快適さと耐久性に加えて時代を超えた美しさを実現しました。

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Geigerの黒いLeeway Stoolsを斜め45度から見た図

GeigerのLeeway Stools

Leeway Stoolsは、最小限の設置面積でありながら身体を最大限自由に動かせるチェアです。独自の三日月形のカンチレバー型背もたれは後ろ脚のみに取り付けられているため、肘を置いた状態でも脚を左右に動かせます。 

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KnollのSaarinen Executiveチェア(ディーバ、プラチナ)を斜め45度から見た図

KnollのSaarinen Conferenceサイドチェア

このクラシックなデザインは柔らかく有機的な形とほどよい伸縮性で、優れた快適さを提供します。

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NaughtOneのPollyチェアを斜め45度から見た図

NaughtOneのPollyチェア

Pollyチェアは控えめなスターパフォーマーです。5つ星のキャスターベース、オプションのガスリフト機構、アームを備えたこのPollyチェアは、人間工学に基づいた快適な形状の座面と、シンプルで控えめなデザインが特徴的です。

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