プロジェクトのプロフィール
Ledger
アーカンソー州のコミュニティに新しい働き方を提供するオフィスと小売の複合スペースに足を踏み入れてみましょう
2024年3月18日
6 minutes
オザーク山脈の麓に位置するアーカンソー州ベントンビル。ここは「世界のマウンテンバイクの中心となる地」であり、サイクリング、自然愛好家、芸術愛好家のコミュニティの本拠地です。また、国際的なビジネスが数多く行われる場所でもあります。
Ledger のコンセプトは、ダウンタウンに現代的で柔軟な職場を求める声の高まりから生まれました。そしてこの場所は、コミュニティの中心の役割も担っています。これはベントンビルの文化との自然なつながりがあるためです。
建物には以下の特徴が備わっている必要がありました。
企業規模の大小を問わない、柔軟性のあるさまざまなリースのオプションとオフィスのセッティング
一般の人々が交流したり仕事をしたりできる共有スペース
予約可能な部屋、ちょっとしたコラボレーションができる場所、プライベートエリアなど
小売店のスペース
屋内外の集会スペース
比類のないデザインと建築
これらすべての特徴を備え、多様なセッティングに対応するように設計された6階建て、21,368平方メートルの仕事とコミュニティのためのハブ柔軟性—ニーズの変化に応じて将来的に変化を加えていける点と、一日を通じて人々がそのスペースでさまざまなやり方で働き、滞在できるという点の両方における柔軟性。
緩やかな傾斜の小道が建物をジグザグに登っており、Ledgerは世界中を探しても他にはない、自転車で移動が可能な高層オフィスビルになっています。小道は延べ1.2キロメートルもの長さで公共の自転車道や小道につながっており、建物の6つのフロアすべてに完全にアクセスできます。
動的な人々に対応する柔軟なデザイン
建築事務所のCallaghan Horiuchi は、長期および短期
リース向けに、完成状態での引き渡しもできるようなLedgerのインテリアを設計しました。個人的に思い立った日に立ち寄ることもできますが、
より大きなコミュニティであっても
建物内の特定のスペースで仕事をしたり、買い物や食事をしたりできます。
カスタムオフィス、プライベートオフィス、共有ワークプレイス、予約可能な部屋のほか、自転車用スロープ、
地元のアート作品、店舗、コーヒーショップが6つのフロアに点在しています。「ベントンビルのダウンタウンの中心部で、働き、遊び、集まるための新たな場所」となる建物であり、
多種多様な働き方と出入りする人々のグループを踏まえると、デザイナーは
柔軟性を重視する必要がありました。そこで家具パートナーとして選ばれたのが、MillerKnoll(アーカンソー州
リトルロックのMillerKnollディーラー、EVOと共同)でした。研究に裏付けられた総合的な、部品キットソリューションによる「画一的ではない」アプローチの実現を支援します。
「MillerKnollは、入居者が壁やドアを交換したり、床を全面的に改装したりする必要はない建物、というアイデアを実現してくれました」とCallaghan Horiuchi社パートナーのハルカ・ホリウチ氏は語ります。「ある程度の柔軟性が構造に組み込まれているため、人々が望んでいることや市場から要求されていることに応じて、機能をアレンジすることができます」
Callaghan Horiuchi社は、パイロットプロジェクトでMillerKnollと協力して465平方メートルの空間で設計と家具の組み合わせを試し、何がうまくいっており何を調整すべきか確認しました。MillerKnollはLive Designを用いて潜在的なレイアウトをバーチャルかつオンデマンドで実現することで、望む結果をより簡単に達成し時間とコストを節約しました。
MillerKnollはCallaghan Horiuchi社と共同で、スペースを好みに合わせて調整し、ニーズの進化に応じて簡単に再構成し、旧テナントの家具レイアウトを一から見直す方法を新たなテナント候補に示し、リースの市場化と稼働率も向上させました。部品キットはビジネスニーズの進化に応じてすぐに再構成できる部品で構成されているため、時間とコストの両面で最小限の負担でデザインを変更することができます。
より上質のオフィス空間
Callaghan Horiuchiによれば、デザインチームは「一般的な家具で埋め尽くされ、ずらっと並んだ単調な廊下やオフィスではなく、独自に組まれた動的な複合体」として機能する空間を作成したいと考えていました。
これを実現するため、身体的、心理的、社会的な健康をサポートする環境、つまり「人間の活気を高める空間」を作り出したのです。
空間本来の柔軟性と多様性が、人の移動や仕事の中でのつながり を促進し、
ブレインストーミング用のラウンジ、電話ブース、ウェルネスルーム、ゲームラウンジ、キッチン、バーエリアなどで交流が深まります。植物やグリーンが豊富にあるため、テナントや利用客はバイオフィリアの恩恵を享受できます。
自転車通勤者向けに各階にシャワーが備えられており、さらに地上階には仕事を始める前に身だしなみを整える場所として「リフレッシュ
ラウンジ」が設けられています。
各専用の屋外スペースには、屋外で交流したり仕事をしたりできるような家具が設置されています。建物内には、人間工学に基づいた椅子が置かれHerman Millerのリニュー シットトゥスタンドテーブル 健康的な生活やさまざまな働き方を推進します。
デザインチームは、MillerKnollのブランド集団の美的な面、機能面、あるいはコスト面など、ニーズを十分に満たす幾多の製品から選択することで簡単に目標を達成できました。
「MillerKnollは初めに、優れたデザインの象徴的な商用の家具が人の気分や生産性にいかに影響を与えるかについて、ユーザーに熱心に伝えました」と、Callaghan Horiuchi社のパートナー、クリスチャン・キャラハン氏は述べています。
Ledger内のセッティングには次の製品が採用されました。Herman Miller,Knoll,ムート,ヘイ(HAY),ガイガー(Geiger),ノートワンなど。シーティングから付属品に至るまで、コミュニティにつながりとインスピレーションを感じる場所を提供することを念頭に選ばれました。家具はまた、温かく居心地の良いものになるよう厳選を重ねた生地と仕上げ加工を採用し、ワンランク上の職場空間を実現しました。
コミュニティの新たな拠点
デザインチームは、近隣の公園とベントンビル全体からインスピレーションを得て、高品質な素材と鮮やかな色合いを熟慮の末選択し、穏やかな雰囲気を作り出しました。スペース全体が地元の文化とマッチするように設計され、サイクリング、自然、芸術に重点が置かれています。
コーヒーショップや自転車用スロープなど、建物の一部は一般の人も利用できます。「昼間のオフィスでは、子供や家族連れが自転車道を登る姿を絶えず見かけます」とホリウチ氏は言います。おしゃべりする同僚、電話に出るために外に出る人、そして広大な景色を楽しむ訪問者に囲まれ、この小道はベントンビルのお目当ての場所になっています。
6階には結婚式やパーティーを開催できるイベントスペースがあり、屋上テラスではサンライズヨガを楽しめます。LedgerとCallaghan Horiuchi社は地元の学芸員団体、Creative Arkansas Community Hub & Exchangeとも緊密に協力して地元のアーティストの作品を展示し、彼らにちなんで名付けた会議室が設置されています。
「この建物に入った人は皆ただ驚くと思います。職場やデザインの面でまさに変化のきっかけとなっています」とキャラハン氏は語っています。
3つのポイントのまとめ
Ledgerは、アーカンソー州ベントンビルに、市の中心としてもコミュニティの自然な延長としても機能する、柔軟でモダンな職場を提供しています。
MillerKnollは、ブランド集団の部品キットソリューションを用いて、研究が重ねられた総合的で「画一的ではない」アプローチの実現を支援しました。
完成した建物には、身体的、心理的、社会的な健康をサポートするさまざまな環境、つまり「人間の活気を高める空間」が備わっています。
使用製品
Ledger内の家具を見てみましょう。
Herman MillerのSetuチェア
セトゥーは座った瞬間から体重や動きに反応し、すぐに快適な座り心地を得られます。
Knollのセスカチェア
このクラシックな作品のシンプルなデザインは、スチール管にみられる工業的な美しさと、張地やケーン、木材といった素材を組み合わせて実現しています。
Geigerリフレームチェア
リフレームは、コラボレーションをサポートするカジュアルな環境に、快適さと他にない美しさをもたらします。
Muuto製のコネクトソファ
コネクトソフトモジュラーソファは、エレガントで幾何学的なプロポーションでありながら、座ってみると非常に快適で魅力にあふれています。
NaughtOneのシンボルシーティング
シンボルシーティングとテーブルのシリーズは、まるで建物の一部を想わせるデザインで無駄のない美しさを備えています。
Hay製のウチワラウンジチェア
ウチワチェアの柔らかくオープンなシルエットは、ゆとりがあり魅力的です。